ライオンの檻に入った犬。その後起こった衝撃の出来事とは?!

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犬と猫は永遠のライバル、そう思っている人々はアメリカのとある動物園を訪れライオンの檻の中に入った犬を見て大きなショックを受けることでしょう。今回ご紹介するのはダックスフンドととライオンのお話。ことの始まりはダックスフンドの逃走です。米国オクラホマ州のGW動物園でパニックになった犬を追いかけたとき、なんとその犬がライオンの檻に飛び込んでしまいました。そして出てきた巨大なライオンが、縄張りに侵入した無垢な子犬に目を止め、ゆっくりと近づきます。見ている人は心臓が止まる思いでした…。

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ボーンディガーという名前のそのライオン、体重200kg以上の成獣です。このサイズのライオンだと、数秒で獲物を簡単に食い尽くしてしまいます。そんなライオンと小さな犬が対峙しているのですから、周りの人は当然ショックを受けます。ライオンがじりじりと犬に迫り、次に起こるかもしれない悲劇に備え人々は手で顔を隠し目を閉じました…

ライオンは獲物を見つけると追いかけ、十分に接近してから攻撃を仕掛けて倒そうとします。次に獲物の喉を圧迫して首を押しつぶしたり窒息させたりして仕留めます。野生の本能を持ったボーンディガーの狩だって同じこと。檻の中の犬を追いかけ始めました。いったい子犬はどうなってしまうのでしょうか…

獲物の存在に気付いたら、ライオンが攻撃を仕掛けるのは時間の問題です。少なくとも今のところ、動物園での状況も例外ではありませんでした。ボーンディガーがゆっくりと確実に犬に近づいて行きます。ところが、お互いにほんの数センチの距離まで接近したそのとき、見守る人々が予想もしなかった驚くべきとこが起こったのです!

ピンチの状況にいるのはマイロと名づけられた犬。8歳のダックスフンドです。飼い主と楽しい時間を過ごすために動物園に来ていたマイロにはライオンとは違って狩猟本能はありません。小型犬の体重は約3kgほどしかなく、体の小ささゆえ生命の危機に直面してもできることは限られてきます。マイロは簡単にライオンにやられてしまうだろうと誰もが思いました。

ところで、ボーンディガーの人生は楽なものではありませんでした。代謝性骨疾患という病気を持って生まれたからです。珍しい病気というわけでもありませんが、激しい痛みを伴う病気です。これが理由でボーンディガーは施設に引き取られました。他のライオンと比べるとゆっくり動くのも病気が原因です。ですが病気といえど狩の本能はまだ残っていました。

ボーンディガーはまた、ジップラインの事故で両足を失った動物園の飼育員ジョン・ラインケと特別な関係を築いていました。ラインケは人気のNetflixシリーズ「タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!」の主人公の1人でもあります。このシリーズは、「ビッグキャットレスキュー」という団体を創設し大型猫科動物の保護をするキャロル・バスキンとジョー・エキゾチックの対立を描いたドキュメンタリー作品で、ラインケもこの動物園で働いていているのです。

ジョン・ラインケは動物園のオーナーであるジョー・エキゾチックと働くのは楽しかったと言っています。ところが残念ながら、ジョーが妻の死後におかしくなり始めると状況は一変しました。彼は数ヶ月後には新しい男と結婚し、ライバルを打ち負かすためにいろいろと計画を立て実行しようとします。いったいどんな後ろ暗い計画を立てたのか、信じられないかもしれません…

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私生活も仕事もカオスであることに加え、ジョー・エキゾチックは次第に彼の従業員を虐待するようになります。ジョン・ラインケも動物園でトラウマ的な出来事を経験しました。彼の同僚の1人がライオンに噛まれて腕を失ってしまったのです。他にも様々に信じられないようなことが起こりました。

ジョー・エキゾチックは、依頼殺人を計画していたところ、警察にリークされ、逮捕。懲役22年を宣告されました。彼の旧友であったジョン・ラインケはそれ以前から彼との接触を絶っていたということです。

ジョン・ラインケは、1994年のジップラインでの事故の後は生活が荒れがちだったと語っています。両足を失い一時は絶望に暮れていましたが、そんな彼は現在ライオンと友達の犬に人生を捧げています。

足を失い新しい仕事を見つけるのに苦労していたラインケを救ったのはジョー・エキゾチックでした。毎週日曜日に動物園に足を運んでいたラインケに彼が仕事と居場所を与えたのです。そしてまさしくそこで、ラインケはライオンのボーンディガーに出会ったのです。とんでもないアクシデントが起こったのはその後の話…

ライオンだけでなく犬の世話も担当していたラインケ。彼が言うには犬が彼を世話していたと言うことですが。マイロもそこにいて、何かと苦労をしていた彼を見つけてじゃれるようになったそう。ひとりと1匹の間にはなんとも言えない絆が育まれ、だからこそマイロがライオンの檻に入ってしまった時、ラインケのショックは計り知れないほど大きかったのです。

…安心してください!人々の心配はよそに、あるいは予想に反し、ライオンと子犬はびっくりするほど仲良くなってしまったのです!障害のあるライオンは、思いがけなく得たダックスフンドの仲間を大切にし、またまたなんとも言えない絆がそこに…大きな生き物は、無垢に見上げてくる小さな生き物を食べてしまう代わりにそばに置いておくことを選んだのです。

彼らの愛は強まる一方で、お互いに抱き合い、一緒に肉を食べ、庭で仲良く遊んでいます。さらにボーンディガーはジョン・ラインケから直接手で餌を与えられていました。

事故で足を失った後のラインケの支えとなったのは動物園のワイルドキャットとの特別な絆。家族や犬も彼が毎日動物の世話をするのを手伝い過ごしているということです。

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